「カウンセリングでは変われなかった」あなたへ
——“わかっているのに、変わらない”理由と、
身体からのアプローチという選択
「カウンセリング、何度も受けたことがあるんです」
そうおっしゃる方、実は少なくありません。
- ただ話を聞いてもらうだけで終わってしまった
- 過去の出来事を繰り返し語るだけだった
- 感情が湧いてきたら、セラピストがびっくりして止めてしまった
- 身体の感覚には触れず、頭だけで考える感じだった
そんな風に、頑張って受けてきたのに「変わらなかった」と感じている方が、とても多いです。
中には、
「言葉ではわかってる。納得もしてる。でも、どうしても怖くて動けない」
そう話してくださる方もいます。
私のセッションで大切にしていること
私のところに来られる方の中には、こんな言葉をこぼされる方もいます。
「こんなに深く感じたの、初めてかもしれません」
「自分の身体がこんな風に反応していたなんて…気づいていませんでした」
感情が大きく動いたとき、私はそのまま感情に入るのではなく、
今その瞬間、身体の中でどんな感覚があるか
を一緒に見ていきます。
- 胸が詰まるような感じ
- 喉がキュッとなるような緊張
- お腹の奥でざわざわしている気配
そんな風に、小さな身体のサインをていねいに観ていきます。
感情に巻き込まれすぎず、でも避けるのでもなく。
その中間の、安心できるスペースを探しながら、一緒にそこにいられるように。
それが、ソマティック・エクスペリエンシング(SE)を始めとするソマティックアプローチの特徴でもあります。
なぜ身体へのアプローチが変化を生むのか
脳や身体は、過去の体験をもとに「これは危険」「これは怖い」と、自動的に反応をつくりあげています。
だからこそ、「もう大丈夫だよ」と頭でいくら言い聞かせても、身体の方が、無意識にブレーキをかけてしまうことがあるんです。
でも、身体を通して少しずつ「安心」「安全」を感じていくと、
そのブレーキを少しずつ緩めることができます。
それは、脳の中にある「怖い」というプログラムが、
ゆっくりと「大丈夫なんだ」に書き換わっていくプロセスでもあります。
この変化は、とてもやわらかく、でも深く響いていきます。
もし今、「変わらないこと」に疲れているなら
人間関係で同じパターンを繰り返してしまう
選ぶ相手がいつも似てしまう
ひとりになると不安、でも誰かといても安心できない
夜になると眠れない
心はしんどいのに、ずっと身体ががんばり続けている
そんな状態が続いているなら、
もしかしたら——それは、
まだ言葉にならない部分の“記憶”や“身体の反応”が、
あなたを守ろうとして頑張ってくれているのかもしれません。
ここでは、急がず、無理をせず。
身体が教えてくれる声を、一緒に聴いていく時間を大切にしています。