【気持ちのアップダウンが激しい】
気持ちのアップダウンが激しく、どうしたらもっと穏やかな毎日が送れますか?
と、よく聞かれます。気持ちのアップダウン激しいってどういう状態か話をうかがうと、落ち込みがひどく何もできない日がある、とか、イライラしすぎて、家族やパートナーや子どもにあたってしまうとか。
気持ちがアップダウンする原因は、友人関係、人混み、些細な出来事など、身近な人や環境に関することが多いですよね。その結果、引きこもりたくなったり、人と会いたくなくなったりします。
実はこの背景には、幼少期の経験が大きく影響しています。厳しい叱責や窮屈な環境で育つと、「背側迷走神経」優位になりやすいのです。
背側迷走神経とは、自律神経系の一部であり、副交感神経系に属する神経系です。
背側迷走神経は以下のような働きをします。
- ・臓器機能の調節 横隔膜から下の臓器の機能を調節します
- ・感覚情報の伝達 臓器からの感覚情報を脳幹に伝えます
- ・不動反応の制御 生命の危機に直面したときに、じっと動かずに敵から隠れてやり過ごす「不動」「フリーズ」「固まる」と呼ばれる行動パターンを制御します
- ・生理機能の調整 休息、回復、消化などの生理機能を調節します
幼少期に、3のフリーズせざるを得ない状態が続くと、安全な場所でも、背側迷走神経優位の「不動」「フリーズ」「固まる」状態から抜け出せない状態になります(ポリヴェーガル理論)。
先ほど書いた、友人関係、人混み、些細な出来事などのうち、
例えば友人関係で言うと、、
人に言ってしまった言動が変に思われていないか、相手を傷つけていないか気になって頭から離れない、などは
固まったりフリーズしたりとかそういうことが昔起きていたからなんだよね。幼少期にすごい叱られたりとか何か動けなくなるような家庭環境だった、とか、学校生活で嫌な体験を繰り返ししていたということがきっかけになってたりします。こういう方は、腹側迷走神経を育てていくとよいでしょう。
腹側迷走神経とは、自律神経系の副交感神経の一部で、特に社会的なつながりや安全感を感じる際に優位になる神経経路です(ポリヴェーガル理論)。社会的な交流や親密な関係を築くことや、安心安全な場を感じられることで活性化します。この神経が優位になると、人はリラックスした状態となります。
では、自分にとって安らぐことは何でしょうか?
落ち着いている状態の時にいくつかみつけて置けるといいですね。
例えば、ぬいぐるみとか、好きな飲み物とか、空間場所とか、いい思い出をすぐに思い出せるようにしておくとか。
自分にとって安らぐことが何かなぁと見つけておくことが、あなたのリソースとなります。